配信しないという選択

現在では各配信サービスの普及により簡単に音楽が再生できるようになった。
便利になる一方で少しづつリスナーも違和感を感じてきている印象を受ける。自身も曲に対する向き合い方も変わってきた。
曲は自分自身で、さらに深く内臓に近い感覚。
それを不特定多数に見せ、意図していない解釈や歪んだフィルターを通し汚されていく恐怖や違和感を強く感じるようになった。
それと同時に仲間や大切な人に聞いてもらえた音はどんどん強くなって自分にとっても大切な曲になるし、いつまでも頭の中で鳴り響くような気がする。それに気がついた時、自分に合っているような気がした。
フィジカルオンリーという魅力。
その試みの1つが自身で発表しているカセット作品【IMPROVISED END】です。

この作品は即興で録られた一つとして同じ内容の存在しないオーダーメイドのカセットテープです。
今後はオーダーが入り次第録っていくことになります。時にはその人の心情などを加味し音を作る、という実験も試したい。
この話はまた改めていたします。
好きなものを突き詰めていくとどんどん拗らせめんどくさい人間になっていくのを感じてしまう。
しかし、それが今の自分には心地よささえ感じてしまう。知らぬ間にターニングポイントを迎えていたのだ。

0コメント

  • 1000 / 1000